1929年/白黒/原作チャールズ・ベネット/脚本アルフレッド・ヒッチコック、ベン・W・レヴィ、チャールズ・ベネット/出演アニー・オンドラ、セーラ・オルグッド、ジョン・ロングデン
ゆすり – 解説
ヒッチコック監督がイギリス時代に撮った初期のサスペンスで、当初サイレントとして作られたのを撮り直し、イギリス初のトーキー映画として仕上げられた作品。襲われそうになり、我が身を守るため相手をナイフで刺し殺してしまったヒロインと、その恋人で彼女を庇おうとする刑事のフランク。そして、そのことをネタに二人を恐喝しようともくろむ男のやりとりをスリリングに描いている。ヒロインが自分の犯した罪に恐れる心情をナイフという言葉を連続して挿入し表現するなど、トーキー演出とイントロのサイレント・タッチの両方が楽しめる貴重品。