Tag Archives: ジョーン・フォンテーン

断崖

1941年/白黒/原作フランシス・アイルズ/脚本サムスン・ラファエルスン、ジョーン・ハリスン、アルマ・レヴィル/出演ケイリー・グラント、ジョーン・フォンテーン、ナイジェル・ブルース

断崖 – 解説

原作はアンソニイ・ギルバートとして知られた英国探偵作家が、 フランシス・アイリスの名で発表した推理小説「犯行以前」が原作であり、夫に対する疑惑が積み重なって、ついに自分も殺されると信じてしまう妻の不安を克明に描いたという点で、ヒッチコックらしい題材である。
「極楽特急」「陽気な中尉さん」「メリイ・ウイドウ(1934)」のサムソン・ラファエルソン、「ファントム・レディ」「アンクル・ハリイの奇妙な事件」の製作者であり「ダーク・ウオータース」の脚色者たるジョーン・ハリソン女史、監督ヒッチコックの妻であり彼の「孤独の女」等を脚色した英国の女流作家アルマ・レヴィルの三人が脚色し「レベッカ」「疑惑の影」「スペルバウンド」「ノートリアス」等のアルフレッド・ヒッチコック監督作品。撮影は「女だけの都」を撮ったのちアメリカに渡り、「ドリアン・グレイの肖像」で1945年アカデミイ撮影賞を受けたハリー・ストラドリング、音楽は「リリオム」「激怒」「スケフィシトン氏」のフランツ・ワックスマンが当たった。主演は「コンドル(1939)」「この虫10万ドル」「愛のアルバム」等のケーリー・グラント、「ガンガ・ディン」「レベッカ」「コンスタント・ニンフ」「ジェーン・エア」等のジョーン・フォンテーンで、彼女はこの映画で1941年度アカデミー主演女優賞を得た。助演には「大国の鍵」のサー・セドリック・ハードウィック、「小麦は緑」のナイジェル・ブルース、「肉体と幻想」のディム・メイ・ホイッティ、「フールス・フォア・スキャンダル」の英国女優イサベル・ジーンス、「救命艇」のヘザー・エンジェル、英国の作家であり舞台演出家でもあるオリオール・リイ等が顔をそろえている。

断崖 – ストーリー

英国社交界の人気者ジョニイ・アイガースは学生時代から詐欺常習者だったが、さすがに相思の娘リーナ・マクレイドロウとかけ落ちするときは真剣だった。リーナはジョニイが無一文であることを知り、熱心に仕事をもつことを勧め、その結果彼は従弟の財産を管理するが、やがてリーナは彼が従弟の財産を使いこんでいることを知り非常な衝撃を受ける。続いて彼は友人のビーキーを唆かし土地に投資させるが、彼女はジョニイがビーキーの金を自由にした上で彼を殺すのではないかと憶測する。ジョニイはパリへ出発するビーキーを見送ってロンドンに行くが、ビーキーはパリで死亡する。

レベッカ

レベッカ
1940年/白黒/原作ダフネ・デュ・モーリア/脚本ロバート・E・シャーウッド、ジョーン・ハリスン/出演ローレンス・オリヴィエ、ジョーン・フォンテーン、ジュディス・アンダースン

レベッカ – 解説

ハリウッドに渡って最初に手がけた作品であり、さっそくアカデミー作品賞(ほかに撮影賞も獲得)を受けて、アメリカ映画界へのはなばなしい登場となった。この作品は大戦中のアメリカ映画にスリラーものとくに、ニューロティックと呼ばれる一連の作品の流行を生むきっかけともなった。
「情炎の海」のダフネ・デュ・モーリアの同名の原作から、「我等の生涯の最良の年」のロバート・E・シャーウッドがジョーン・シンプソンと協同脚色、製作は「風と共に去りぬ」につづくデイヴィド・O・セルズニック。撮影は「海賊バラクーダ」のジョージ・バーンズ、音楽は「大編隊」のフランツ・ワックスマンが担当する。「嵐ケ丘」のローレンス・オリヴィエ、「純愛の誓い」のジョーン・フォンテーン、「天国の怒り」のジョージ・サンダース以下、ジュディス・アンダーソン、ナイジェル・ブルースらが助演。

レベッカ – ストーリー

英国コーンウォル海岸近くにマンダレイという荘園を持ったマキシム・デ・ウインター(ロウレンス・オリヴィエ)はモンテカルロで知り合った娘(ジョーン・フォンテーン)と結婚して帰邸した。彼は美しい先妻レベッカを失って、2度目の結婚であった。家政婦のデンヴァー夫人(ジュディス・アンダーソン)は、レベッカへの熱愛から、新夫人を成上りの闖入者扱にし、レベッカの居間は生前のままに保存していた。死後も尚レベッカが家を支配しているようだった。恒例の仮装舞踏会のとき、デンヴァー夫人のすすめで、新夫人は廊下にかけられた美しい画像の婦人と同じ衣裳をつけたが、それがひどくマキシムを驚かし心を傷つけたようであった。画像の女性はレベッカだったのであった。