下り坂

Downhill/1927年/ゲインズボロー作品/白黒/無声/制作:マイケル・バルコン/原作:アイヴァ・ノヴェロ、コンスタンス・コリアー/脚色:エリオット・スタナード/撮影:クロード・L・マクドネル/編集:アイヴァ・モンタギュ、ライオネル・リッチ/出演:アイヴァ・ノヴェロ、ベン・ウェブスター

下り坂 – 解説

この作品の前につくった監督第3作「下宿人」で早くもスリラー映画を手がけたヒッチコックではあるが、その後ただちにスリラー映画専門となったのではない。この第4作ではふたたびメロドラマ的な世界へ戻っているのである。

下り坂 – ストーリー

ロンドンの良家の息子ロディはパブリック・スクールの生徒だったが、寄宿学校で盗みを働いたかどで退校させられてしまった。ほんとうは学友が犯人であることを知っていたが黙して語らない。さらに父親からも勘当され、そこで社会で出たロディは、ある女優と関係を結ぶが、そこにもいられなくなり、パリでプロのダンサーに転じ、社交界の人気者となった。