逃走迷路

1942年/白黒/原案アルフレッド・ヒッチコック/脚本ピーター・ヴィアテル、ジョーン・ハリスン、ドロシー・パーカー/出演ロバート・カミングス・プリシラ・レイン、オット・クルガー

逃走迷路 – 解説

無実の青年が警察の追跡を逃れながら真犯人を探す、ヒッチコック得意の“巻き込まれ方サスペンス”の代表作。監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はピーター・ヴィアテル、ジョーン・ハリソン、 ドロシー・パーカーが担当。撮影はジョゼフ・ヴァレンタイン。編集はオットー・ルドウィグ。主演は「大いなる野望」のロバート・カミングス。ヒロインに「毒薬と老嬢」のプリシラ・レーン。共演はノーマン・ロイド、オットー・クルーガーほか。

逃走迷路 – ストーリー

カリフォルニア州グレンデールの航空機会社で働くバリー・ケーン(ロバート・カミングス)は、工場の火事で同僚のメイソンが死んだ事件の容疑者に仕立てられる。真犯人の手がかりは、燃える工場から飛び出してきた男フライ(ノーマン・ロイド)と、彼が落とした封筒にあった住所“ディープ・スプリングス牧場”だけだった。バリーは警察の手を逃れ、“ディープ・スプリングス牧場”に向かう。だが、牧場主のトビン(オットー・クルーガー)は、フライという男など知らない、と言い放つ。あきらめて帰ろうとするバリーに、トビンの子供がじゃれついてきた。その子は父親の上着のポケットから取り出した紙切れをバリーに渡す。それは、フライからの電報だった。そのとき、トビンの通報によって駆けつけた警察に、バリーは逮捕される。