ウィーンからのワルツ

Waltzes from Vienna/1933年/トム・アーノルド・プロ作品/白黒/原作:ガイ・ボルトン/脚本:アルマ・レヴィル、ガイ・ボルトン/撮影:ジャック・コックス/音楽:ヨハン・シュトラウス父子/出演:ジェシー・マシューズ、エズモンド・ナイト

ウィーンからのワルツ – 解説

若いころのヒッチコックはさまざまな題材を手がけているが、これはそのなかでも異色で、ヨハン・シュトラウス父子を主人公にした一種の楽聖メロドラマである。だが、よほど興味がなかったとみえ、以後ヒッチコックはこの作品のことをしゃべりたがらない。
影の使い方などドイツ映画の手法をたくみに消化したヒッチコックではあるが、ドイツ的な題材そのものには魅力を感じなかったようである。

ウィーンからのワルツ – ストーリー

ヨハンとシャニのシュトラウス父子は伯爵夫人をパトロンにしていた。伯爵夫人は息子のシャニがお気に入りで、シャニがパン屋の娘ラジに恋をすると、嫉妬から彼に音楽をやめ、自分と駆け落ちするよう迫った。