救命艇

1943年/白黒/原案ジョン・スタインベック/脚本ジョー・スワーリング/出演タルラ・バンクヘッド、ウィリアム・ベンディックス

救命艇 – 解説

狭い艇内に集った数名の男女による漂流を描いたスタインベックの原作をジョー・スワーリングが脚色、密室劇の一種としてヒッチコックが手腕をいかんなく発揮した。いくつものドラマがひとつの大きな物語を織り成していく様は圧巻にして見応え充分。音楽も最初のタイトル部分以外は一切使われていません。そういう点でも実験的。

救命艇 – ストーリー

第二次大戦下、魚雷攻撃を受けた船から脱出した生存者たちが一隻の救命艇にたどり着く。そこには様々な人種・職業・身分の人々がいたが、この極限状況下では平時の人間関係が維持できるはずもなかった。