白い恐怖

1945年/白黒/原作フランシス・ビーディング/脚本ベン・ヘクト/出演イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック

白い恐怖 – 解説

アルフレッド・ヒッチコックが「汚名」(46)に先立って監督した1945年度スリラー映画。フランシス・ビーディングの原作を「汚名」と同じくベン・ヘクトが脚色した。撮影は「船乗りシンバッドの冒険」のジョージ・バーンズ、音楽はこの作品でオスカーを得たミクロス・ローザ担当。夢の場面装置はシュル・レアリスト、サルヴァドル・ダリ、主演は「ジャンヌ・ダーク」のイングリッド・バーグマンと「白昼の決闘」のグレゴリイ・ペックで、「夢の宮廷」のロンダ・フレミング、「Gメン対間諜」のレオ・G・キャロル、ロシア出身の老優マイケル・チェホフ、「死の谷」のヴィクター・キリアン、ビル・グッドウィンらが助演する。

白い恐怖 – ストーリー

ヴァーモント州の精神病院に新しくエドワーズ博士が院長として就任。女医コンスタンスは、彼に恋してしまう。しかし、彼は白地に縞模様をみると異常に取り乱し、サインもエドワーズ博士の著書の筆跡と違っている。コンスタンスが追及すると、自分は記憶喪失でエドワーズを殺害したらしいと告白。警察の手がのびる。彼は、じつはでジョンという男で、スキー場でエドワーズが殺害されはるのを見て、幼い頃、誤って弟を事故死させてしまった罪の意識から、自分が犯人だと思いこんでしまったのだ。真犯人は、その後、院長に就任していたマーチスンであった。