スキン・ゲーム

The Skin Game/1931年/ブリテッシュ・インターナショナル・ピクチャーズ作品/白黒/制作:ジョン・マックスウェル/原作:ジョン・ゴールズワーシ/脚色:アルフレッド・ヒッチコック、アルマ・レヴェル/撮影:ジャック・コックス、チャールズ・マーティン/出演:エドマンド・グウェン、ジョン・ロングデン

スキン・ゲーム – 解説

文豪ジョン・ゴールズワージの戯曲の忠実な映画化で、興行成績はよかったが、ヒッチコックは満足していない。ふたつの家をめぐる葛藤のドラマという主題は、ヒッチコック的ではなかったし、戯曲どおりセリフが多くなったことも、彼らしい映画とはならない原因をつくった。だが、主観的な移動ショットや速いパンで映像的効果をねらっている点ではさすがヒッチコックといわれる。

スキン・ゲーム – ストーリー

成金一家ホーンブローワ家の息子ロルフは、名家であるヒルクリスト家の令嬢ジルに恋をしてしまう。ロルフの父は、息子のためにヒルクリスト家に行き、結婚を認めてやってくれと頼むが断られる。ヒルクリスト家はロルフの義理の姉に隠された秘密を握っており、それをつかってホーンブローワ家の土地をゆすり取ろうとしていたのだった。